コンクリートに人工芝は敷ける!注意点とDIYでの施工手順をご紹介!

人工芝 導入

雑草対策にはとてもいいけれど、殺風景な気がするのがコンクリートです。コンクリートの上に人工芝を敷くと、緑のリラックス空間になるでしょう。整地や防草シートがない分施工が簡単で、DIYでも敷くことが可能です。本記事では、コンクリ―トに人工芝を敷く際の注意点と導入手順を解説します。

コンクリートに人工芝は敷けるの?

人工芝をコンクリートに敷くことは可能です。

土の上に敷く場合は、整地や防草シートが必要ですが、コンクリートの場合はその作業がないため、敷くのも難しくはありません。しかし、コンクリートの状況や、接着が可能かなど事前に確認し、検討が必要なこともあります。また、排水状況が悪いと、カビが発生するケースがありますので、人工芝選びにも注意が必要です。

コンクリートに人工芝を敷く場合の注意ポイントを見ていきましょう。

コンクリートに人工芝を敷く際の注意点!

注意点①:賃貸の場合は大家さんに相談を

コンクリートに人工芝を貼る場合、コンクリート面に人工芝用のテープや接着剤で貼り付けます。人工芝を撤去した際に、テープや接着剤の跡が残ります。もう一度、人工芝を貼る場合は、隠れてしまうため問題ありません。しかし、元のコンクリートに戻したい場合、接着剤の跡を取り除くには、薬剤を使うなどして手がかかる作業となります。賃貸の場合は事前に大家さんに相談し、了承を得る必要があります。

集合住宅の場合は分譲であっても、ベランダは共有部分になっていることが多いものです。人工芝を接着する場合は管理会社に相談する方がよいでしょう。

注意点②:コンクリートの勾配はOK?

コンクリートの場合、雨水が流れるように勾配がとってあります。しかし、水たまりになる部分がある場合は注意が必要です。人工芝が水に浸かってしまい、カビや細菌が発生する原因になります。また水に浸かることで、人工芝が傷みやすくなり、そこから劣化していく可能性もあります。

ロールタイプの人工芝は一部だけの張替えができません。事前にへこんだところを修理しておく必要があります。

注意点③:排水がよく、耐水性のある人工芝を

人工芝には、通常水抜き穴が空いており、水はけがよいようになっています。しかし、人工芝により穴の数に多少があり、排水性の悪いものもあります。人工芝を選ぶ際は、排水がしっかりできるものを選びましょう。

また、人工芝の裏面の塗装が合成ゴム製のものと、ウレタン製の人工芝があります。ウレタンの方が、耐久性・耐水性に優れていますので、人工芝の裏面がウレタンのものを選ぶ方が長持ちするでしょう。

注意点④:人工芝は夏高温になる

夏の直射日光を浴びた人工芝は高温になります。長時間日光にさらされていると70℃近くなる場合もあります。うっかり裸足で踏んでしまうとやけどをしかねません。

コンクリートの上に敷いた場合は、コンクリートも熱を持ちますから、なかなか涼しくなりません。人工芝の温度を下げるときは、水を撒きましょう。そして、こども用にプールをするときなどは、パラソルやサンシェードで影を作るなどの温度の上昇を抑える工夫が必要です。

DIY!コンクリートへの人工芝導入の手順!

DIYでコンクリートに人工芝を敷く方法を見ていきましょう。

準備する道具

DIYの際に準備する道具と資材をご紹介します。

・カッター
・大き目のよく切れるはさみ
・チョーク
・メジャー
・ジョイントシート
・人工芝用接着剤
・人工芝用両面テープ

DIYの手順

ステップ①:コンクリートの上を掃除する

人工芝を敷いてしまうと掃除ができなくなりますので、きれいに掃除をしておきましょう。石やゴミが残っていると、芝を敷いたときにデコボコしてしまいますが、後から取り除くことはできません。カビや雑菌が心配な汚れがあれば、洗い流して清潔な状態にしましょう。

ステップ②:人工芝を仮置きする

人工芝を広げて仮置きします。人工芝の芝目の方向を揃えます。

芝目を(パイルの先端が向く方向)を人が眺める側にすると、芝がきれいに見えます(一般的には家のある方・屋内の方など)。

ステップ③:人工芝をカットする

人工芝を仮止めし、カットする部分はメジャーで測るなどして、カットする位置にチョークで線を引きます。カットする際は裏側から、カッターナイフを使って基盤の部分を切ります。はさみを使うとパイルを切ってしまう可能性があるので、注意してください。

【参考 】人工芝には、耳(※)の部分がある製品と、ない製品があります。耳の部分には、パイルが植わっていないため突合せになると、つなぎ目が広くなり目立ちます。それを防ぐには耳の部分をカットしなくてはなりません。最初から耳がない製品を選ぶと、カットの手間が省けます。

※耳とは、人工芝の基盤の両端にあるパイルが植わっていない部分。

ステップ④:人工芝を貼り合わせ、周囲と接着する

人工芝を貼り合わせます。方法はいくつかありますので場所に合わせた方法で貼りましょう。

【貼り方を考えるポイント】

ベランダなど人工芝を敷く場所に防水の塗装がある場合は注意が必要です。防水塗装をし直すときに、人工芝をはがす必要が出てきます。その際に、スムーズにはがせるよう対策をしておきましょう。

人工芝は寿命がくると、貼り直しかはがすことになります。数年後にはがした際に、接着剤や両面テープの跡が残ります。跡残りを避けたい場合は、接着面を小さくして四隅など周数カ所にするなど、少ない箇所を接着しましょう。

ただし、庭やアプローチなどで人工芝の端を踏むことがある場合は、きちんと接着されていないと、ずれてしまう可能性があります。端の接着面を少なくできるのは、ベランダなど端を踏むことがない場合に限られます。 四隅や端にプランターなどの重いものを載せて、風でめくれ上がらないように押さえておきましょう。

【貼り方】

1)コンクリートに人工芝用両面テープを貼り人工芝を貼り合わせる方法。

人工芝の片側の端に沿って、コンクリートにチョークで線を引く。そのチョークの線が真ん中になるように、人工芝用両面テープをコンクリートに貼る。人工芝を貼り合わせる。

すべて張り合わせた後で、敷く範囲の周りのコンクリートに人工芝用接着剤を塗り、人工芝を接着させる。

2)接着面を少なくする方法

人工芝の片側の端に沿って、コンクリートにチョークで線を引く。そのチョークの線が真ん中になるように、ジョイントシートを敷く(ジョイントシートはコンクリートの上に置くだけで接着はしない)。ジョイントシートの中央に両面テープを貼り、人工芝を貼り合わせる。

人工芝をすべて張り合わせた後で、周囲数か所を両面テープで止め、四隅に重いものを載せる。

まとめ

人工芝を、コンクリートの上に敷く際の注意点と、DIYで敷く際の方法を解説しました。
殺風景なコンクリートも、人工芝を敷けばリラックスできる場所になります。コンクリートの上に人工芝を敷く際に注意することは、以下の4つです。

・賃貸や集合住宅の場合は管理者に確認をとる
・コンクリートの勾配が取れており、水はけがよいことを確認する
・人工芝は耐水性があり、水はけがよいものを選ぶ
・日当たりがいい場所の人工芝は夏に高温になる

貼り方は「貼り付けてしまう方法」と、「めくれるように敷く方法」があります。どちらがいいか場所により敷き方を考えましょう。