【人工芝にメンテナンスは必要?】長持ちの秘訣をご紹介!

人工芝 メンテナンス

年中枯れることもなく、一度敷いてしまえばメンテナンスもあまり必要のない人工芝。耐久年数は10年前後といわれていますが、施工方法や使い方によっては寿命を大きく縮めてしまいます。

この記事では人工芝のメンテナンス方法や長持ちさせるポイント、張り替えのタイミングについてお伝えしていきます。

人工芝のメンテナンスって必要?

人工芝は天然芝と違って面倒なメンテナンスはほぼ必要ありません。

ナイロンやポリエステルなどの化学繊維からつくられる人工芝は、耐久性・機能性の高さが魅力のひとつです。ただし、いくら耐久性が高いとはいっても変色や芝が寝る・抜けるなど、どうしても劣化は起こります。砂やホコリ、こぼした飲みもの、同じ場所に重いものを置きっぱなしにするなどは変色や傷みを招き、劣化を早める原因になります。

芝刈りや肥料やりといったきめ細やかで大変なメンテナンスは必要ありませんが、用途(スポーツ用・エクステリア用など)や使用状況に合わせて、日頃から簡単なお手入れを心がけましょう。

人工芝の一般的な耐久年数って?

人工芝の耐久年数は一般的には10年前後といわれています。しかしこの数字は芝の耐久度を計る「グレースケールテスト」という有料審査を通過したものの場合です。ホームセンターや通販で販売されるような安価な人工芝ではほとんど実施されておらず、グレースケールテストを受けていない人工芝の耐久性は10年未満といわれています。

また人工芝を敷く場所も耐久年数に大きく影響を与えます。家の庭であれば耐久年数は7~8年程度、屋上やテラスだと9年程度ですが、テニスコートになると約6年、サッカー場だとおよそ4年です。

人工芝そのものの品質や芝を敷く場所にくわえて、施工の品質も耐久年数に影響します。施工業者も慎重に選びましょう。

人工芝の使用中に必要なメンテナンスや掃除方法6パターン!

人工芝は天然芝にくらべて、必要なメンテナンスが少ないと分かりました。

ここでは具体的に人工芝のメンテナンスやお掃除の方法を、汚れの種類や芝の用途別に6パターンをご紹介します。

砂や土が入った場合

砂や土が入り込んだ場合はほうきや手で取り除く、または掃除機で吸い取りましょう。ほかには砂や土を水で流してしまう方法もあります。芝に石が入り込んでいると芝の葉に石が絡まり、取り除きにくくなります。水を流す前にチェックして、石を取り除いておきましょう。

ホコリや髪の毛が絡まった場合

砂や土が入り込んだ場合と同様に、手で取り除くか掃除機で吸い取りましょう。掃除機を使う際は芝から掃除機を少し浮かせるようにすると芝を傷めずにすみます。また、ほうきでの掃き掃除もおすすめです。

飲みものや油をこぼしてしまった場合

ジュースやお酒など糖分の含まれた飲みものをこぼしてしまった場合は、かたく絞った雑巾で水拭きするか、水で洗い流します。放置すると芝がべたつき、虫が来る原因にもなります。また余計なホコリやゴミが付着しやすくなり、その後の掃除も面倒になってしまうので、飲みものが乾く前に掃除してしまうのがポイントです。

食用油や灯油類をこぼした場合はまず乾いた布で拭き、次に布に中性洗剤を含ませて油を完全に拭き取っていきます。最後に水拭き・水洗いで洗剤を落としましょう。

雑草が生えてきた場合

人工芝の継ぎ目から雑草が生えてくることがあります。見つけたらその都度、手で抜きましょう。除草剤を使うと芝が変色する可能性があるため、使用はおすすめしません。もし使用する場合は、先に目立たない部分で試してからにすると安心です。

葉が寝てしまった場合

人通りの多い箇所や、モノを置いていた箇所はとくに、芝の葉が倒れてしまいます。芝が寝てしまった場合は、床掃除に使うデッキブラシでブラッシングしていきましょう。気になったときに気になった箇所だけおこなう程度で構いません。定期的におこなうのなら数ヵ月~半年に1回程度が目安です。

スポーツ用人工芝の場合

スポーツ用の人工芝に関しては、運動する上での安全性を確保するため、メンテナンスが大切です。砂やゴムチップの充填や専用のメンテナンスマシンでブラッシングをおこないます。

人工芝を長持ちさせるためのポイント

人工芝を長持ちさせるには、人工芝を敷く前と、敷いてからのそれぞれにポイントがあります。ここでは人工芝を敷く前に気をつけたいこと、敷いた後に気をつけたいことに分けて紹介します。

人工芝を敷く前

人工芝を長持ちさせるには、まずどんな商品を選ぶかが重要です。人工芝を選ぶポイントはおもに6点あります。

芝の形状

人工芝の葉にも種類があります。葉の断面の形状によってI型やW型などと区分されており、長持ちしやすいのは葉の形状が立体的で厚みのある形のものです。

芝生の密度

芝生の密度も気にしたいポイントです。芝生1本1本はさまざまな負荷によって擦れや切れ、抜けが発生していきます。切れや抜けが生じた際、芝の密度が少なければ地面が見えて貧相な印象になるため、あらかじめ密度の高い芝生を選びましょう。

裏面の素材

とくに屋外で人工芝を敷く場合には裏面に合成ゴムやポリウレタンが使われているものを選ぶと良いでしょう。人工芝の裏面は雨といった水分による湿度で劣化しやすい部分だからです。

下地材

芝生そのものだけでなく、下地材も芝生の耐久性に関わってきます。下地材は水はけの良さがポイントで、コンクリート製のものがおすすめです。耐久性が上がるほか、雑草や虫が発生しにくくなるメリットもあります。

防草シート

人工芝の下から雑草が生えるのを防ぐため、防草シートを敷くのも効果的です。雑草による型くずれや、虫の発生も防げます。防草シートにもいくつか種類があり、なかでも不織布タイプは比較的お手頃です。

施工業者

最近ではDIYが流行っていますが、DIYで敷かれた人工芝の寿命は早ければ2~3年といわれています。初期費用はかかりますが、専門の業者に依頼することで結果的に芝が長持ちし、またメンテナンスや張り替え費用の抑制にもつながります。

人工芝を敷いた後

メンテナンスの少なさ・手軽さが魅力の人工芝ですが、長持ちさせるためには以下の点に気をつけましょう。

定期的なお掃除

汚れをそのままにせず、きちんとお掃除することが長持ちにもつながっていきます。芝の隙間には砂や石、ホコリが入り込み、奥に入れば入るほど取り除きにくくなってしまいます。こうしたゴミによって芝が倒れやすくなるので、ゴミが目についたタイミングでお掃除をするようにしましょう。

重いものの移動

テーブルやイスなど芝の上に重いものを置き続けると、葉の倒れや傷みを招きます。芝生の上に重たいものを置きたい場合は定期的に場所を移動させて、芝に負荷がかかり続けないようにしましょう。

人工芝の張り替えタイミングの見極め方

最近では人工芝の品質も高くなっており、劣化してきたかどうかの判断がつきづらくなっています。ここでは張り替えの目安を3つ解説します。

芝の擦れや切れ、変色が目立ってきたとき

ものや人がよく触れる部分はどうしても、葉が擦れたり切れたりしやすくなります。ボロボロになってきたと感じたら、張り替えのタイミングでしょう。

また屋外に敷かれた人工芝の場合は紫外線によって変色が進んでいきます。色あせが気になる場合も張り替えを検討するタイミングです。

芝の倒れが戻らないとき

先ほどもお伝えしたように、芝の倒れはブラッシングによって元に戻せます。しかし葉にしつこく癖がついてしまい、ブラッシングしても倒れが戻らないときは張り替えを検討するタイミングといえるでしょう。

継ぎ目の隙間や下地が見えるとき

ゴミの入り込みや葉の倒れによって、人工芝の継ぎ目や下地が少しずつ目立ってきます。掃除やブラッシングをしても継ぎ目や下地が目立つ場合は劣化の証拠です。張り替えを検討しましょう。

おわりに

人工芝の耐久年数は一般的に10年前後ですが、使用場所や用途、そして施工のしかたによって大きく変わってきます。

天然芝と比較してメンテナンスの手軽さが人工芝の魅力です。品質の高い人工芝を選び、お手入れをしながら使っていけば芝の寿命も伸びます。

ただし、どうしても劣化は進んでいくため、ある程度で張り替えも必要です。

人工芝の施工をお考えの方、張り替えをお考えの方は、専門の業者へ一度相談してみることをおすすめします。

参照サイト

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