人工芝は自然な景観とふかふかの触感で敷いた場所を憩いの場にもくつろぎの場にもできるエクステリアアイテムです。
「お庭に人工芝を敷いて、子どもが安心して遊べるようにしたい」
「ベランダに人工芝を敷いて、ベランダもくつろぎの空間にしたい」
こんなとき気になるのは、導入にかかる費用でしょう。
この記事では人工芝の価格相場からお伝えし、おすすめのメーカーもご紹介します。
人工芝の価格相場はいくら?
「人工芝の価格」といった際には、人工芝そのものの価格を指しているのか、施工費用まで含めた価格を指すのかに注意しましょう。
また人工芝は形状によって大きく2種類に分かれます。じゅうたんのような「ロールタイプ」と30cm程度の正方形をした「ジョイントタイプ」です。
ロールタイプは幅1m✕長さ10mで10,000円といった形で表示され、ジョイントタイプの価格は1枚あたりの値段が表示されています。
ここでは比較しやすいようにロールタイプの「1平米あたり」の価格相場を紹介します。
人工芝の価格の決まり方
人工芝そのものの価格は、さまざまな要素から決まります。たとえば、葉の長さ、素材、密度、面積、そして機能などです。
人工芝に使われる素材はナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンで、もっとも耐久性が高いのはポリエチレンです。ポリエチレン製の人工芝は摩擦や紫外線から受ける刺激に強く、屋外での使用にも適しています。
また、密度が高いほど葉をたくさん使うため、価格も高くなります。
市販の人工芝の1平米あたり単価
人工芝の価格を決める要素は複数あるとお伝えしました。したがって人工芝の価格は商品によってかなり幅がありますが、1平米あたり2,000円〜6,000円程度が一般的です。
また葉の長さ別の相場を次に示します。
- 20mm以下…2,000円程度
- 30mm~40mm…2,000円~4,000円程度
- 50mm以上…6,000円~10,000円程度
葉の長さが10mm前後の短い芝は価格も安めで、落ち葉やゴミが絡みにくく掃除がしやすいため導入しやすい点がメリットです。
葉の長さが20mm〜35mm前後になるとクッション性が上がり、ふかふかの触感を楽しめます。さらに人工芝どうしのつなぎ目が目立ちにくく、見た目の美しさもぐんと上がります。50mm以上の芝は一般家庭での使用よりもスポーツ向けの使用が一般的です。
家庭での人工芝敷設にあたって、明確な用途が決まっていない場合には20mm〜35mm前後の商品を検討すると良いでしょう。
最近はホームセンターで1,000円程度の安価な商品も販売されています。
低価格の人工芝は下記のようなデメリットもあります。安さは魅力ですが、期待する景観や空間を実現できるかをよく考えましょう。
- 芝どうしのつなぎ目が目立ちやすく、見た目がよくない
- 劣化が早い
- 触ったときチクチクする、固いなど、触感がよくない
人工芝をDIYで敷く場合の相場
人工芝は業者に依頼するだけでなくDIYで敷く方法もあります。先ほど紹介した、ホームセンターで人工芝の購入をお考えの方は、DIYを視野に入れているかと思います。
人工芝をDIYで敷く場合の費用相場にも幅がありますが、1平米あたり約4,000円〜5,000円です。
DIYする場合には大きく次の4つが必要です。
- 人工芝
- 防草シート
- 下地材
- 釘などの副資材
防草シートは雑草が生えてくるのを防ぐため、芝の下に敷いて使います。
下地材は地面をととのえるために使う砂や砂利です。地面がきちんとととのっていないと、人工芝を敷いたあとの仕上がりや水はけ、防草効果も下がってしまいます。
人工芝だけでなく、防草シートや下地材の価格も幅があるので、4,000円〜5,000円というのもあくまでひとつの目安として捉えておきましょう。
業者に依頼する場合の相場
人工芝の費用と合わせると、1平米あたり大体7,000円〜12,000円程度です。しかしこちらも依頼する業者や作業内容によって幅があることは理解しておきましょう。
施工業者に依頼する場合、料金に含まれる作業は次の3つです。
- 整地
- 防草シートの敷設
- 人工芝の敷設
3つの基本作業にくわえて、状況によっては追加の費用が発生する場合もあります。たとえば雑草が多くて整地が困難な場合、施工場所が業者の事務所から遠い場合、階段で搬入する必要がある場合などです。予算オーバーをしないためにも、必ず事前に見積を依頼しましょう。
おすすめの購入サイト5選
ここからは人工芝を購入するにあたっておすすめの購入サイト(メーカー)をご紹介します。ホームセンターで販売しているような低価格帯の商品ではありませんが、見た目や触感、耐久性がすぐれている上に有害物質が含まれていないなど、高品質な製品を揃えています。
購入サイト①モダンデコ
モダンデコは広島に本社を置く、家具で有名なインテリアメーカーです。
人工芝も複数展開しており、同社の人工芝の特徴は直接肌に触れても安心な品質です。
人の健康や環境保護を目的に、化学物質を管理する「REACH」というEUが定めた基準があります。REACHには205項目の化学物質が登録されており、モダンデコの人工芝はこのうち205項目すべてが検出されていません。
また多くの人工芝は3〜4色の葉を使ってつくられますが、同社の「5葉ミックス」は5色の葉を使って、より自然色に近いリアルな見た目を実現しています。
購入サイト②アイリスオーヤマ
家電から寝具、インテリア、園芸用品など幅広い製品を製造する生活用品メーカーです。同社はゴルフ用の人工芝で国内売上トップの実績を持ちます。
最新鋭の設備を備えた国内の工場で人工芝を製造し、累計184万枚を売り上げてきました。
ラインナップのなかでも、敷くだけで雑草が生えない「防草シート一体型」の製品が特徴です。(敷設前の雑草除去は必要)。日光・雨風を想定した「15年耐候試験」でも変色が確認されない、耐久性の高さも魅力です。
購入サイト③タンスのゲン
タンスのゲンは家具・インテリアを中心に取り扱っています。同社は実店舗での販売をおこなわず、通販サイトを展開しています。
同社が扱う人工芝の大きな特徴は、葉の形状とゴムチップ不使用の2点です。
0.5mm程度と葉が細めの製品が多いなか、同社の芝葉は0.8mmと太めなため耐久性に優れています。また芝の断面に筋を入れて、ふかふかした触感を高めています。
ゴムチップの不使用のメリットは安全性です。米国では一時期、人工芝に使われるゴムチップが発がん性の原因だと話題になりました。同社製品はこのゴムチップを使っていないため、子どもがいても安心して敷設できます。
購入サイト④山善
家電を中心とする家庭用機器でご存知の方も多いでしょう。山善は金属加工や建材なども扱う商社です。
同社でも防草シートつきの人工芝を取り扱っており、防草シートに「フチ」がついている点が特徴です。人工芝ロールのつなぎ目はどうしても光が入りやすいのですが、フチによって光をしっかり防ぎ、高い防草効果を発揮できます。
発がん性物質に認定されているホルムアルデヒドも基準値(厚生労働省基準:0.08ppm、乳幼児繊維製品:0.05ppm)をはるかに下回る0.01ppmと、安心して使用できる製品です。
購入サイト⑤YouTen
YouTenは株式会社オールマーケットジャパンが運営するネットショップです。
2016年に楽天市場にてオープンした比較的新しいショップで、ルームランナーやダンベルなどフィットネス用品が中心ですが、人工芝も取り扱っています。
3種類と少ないラインナップではあるものの、品質はほかの大手メーカーに劣りません。
葉の形状はゆるやかなC字型で、光を反射しにくいため、テカリにくく自然な風合いをしています。さらに熱を放出しやすい形状でもあるため、夏でも芝の表面温度が上がりにくくなっています。
REACH基準も198項目が未検出、ホルムアルデヒドも基準値を下回っており、安全性の面でも大手に劣りません。
おわりに
この記事では人工芝の価格相場を、値段の決まり方からDIY、施工業者に依頼する場合までお伝えし、おすすめの購入サイト(メーカー)5つを紹介しました。
値段や予算は優先度の高いポイントではありますが、美しさや触感、耐久性を考えると一概に安ければいいともいえません。
またDIYで敷設すれば安くすみますが、品質を長い時間保ちたいなら、やはり専門業者へ依頼するほうが安心でしょう。
Grassias TOKYOでは人工芝の販売から施工まで一貫して提供しております。人工芝の敷設をお考えの方は、こちらからお気軽にご相談ください。