【徹底比較】人工芝vs天然芝!「あなたにはこっち」をご紹介!

人工芝 導入

芝の庭にしようと決めたときに考えたいのは、人工芝にするか天然芝にするかです。この2つの違いはかなり大きく、庭に手をかける時間がない人は人工芝の方が向いていると言えます。人工芝と天然芝の違いと、メリット・デメリットを解説します。

そもそも人工芝・天然芝とは?

人工芝とは

人工芝の葉は、ナイロン・ポリプロピレン・ポリエチレンなどの樹脂でできています。庭に敷く場合は、ロール状になった人工芝を使うことが多いでしょう。幅数十センチのものから2メートルのものまであり、施工する場所に合わせたサイズを選べます。芝が植えつけられている、基盤には水抜きの穴が開いていますので、透水性も確保されています。

天然芝とは

天然芝とは植物の芝です。生きている芝ですので、成長しますし、枯れることもあります。一般的に庭に植えられる芝は「高麗芝」です。日本の気候にあっており育てやすいのがポイントでしょう。天然芝の一番の特徴は、春から夏は芝刈りが必要なことです。2週間に一度くらいの割合で、芝を刈ると、きれいな状態を楽しめます。

比較!人工芝・天然芝のメリット・デメリット

人工芝のメリット・デメリット

人工芝のメリット

まずは、人工芝のメリットを見ていきましょう

メリット①:管理の手間がほとんどない

人工芝の最も大きなメリットは、維持管理が楽なこと。芝刈りも水やりも不要です。手入れはほうきで掃いたり掃除機をかけたりして、ゴミやほこりを取り除く程度です。パイル(芝の葉)が倒れてきたら逆目を立てるようにデッキブラシで起こしていきます。管理の手がかからないため時間をとらず、休日をゆっくり過ごせるでしょう。

メリット②:年中緑の庭を楽しめ、雑草を抑えてくれる

人工芝は、1年中芝の色は緑です。一般的に春色と呼ばれる黄色がかった明るい緑と、夏色と呼ばれる深めの緑の芝があります。人工芝の色は変わらないため、1年中緑の庭を楽しめます。パイルの色も多色使いの人工芝が多く、見た目は天然芝に近いリアルさです。雑草も抑えてくれるものメリットですね。

メリット③:日陰でもきれいな芝を楽しめる

施工場所を選ばない。日陰、日向、コンクリートの上など、敷く場所を選ばないのが人工芝です。下地は平らにならして押し固める必要がありますが、敷いてしまえば平らな美しい人工芝の庭になります。天然芝は、日陰では育ちが悪くなりますし、コンクリートの上に敷くことはできません。施工場所を選ばず、敷ける便利さがメリットでしょう。

人工芝のデメリット

人工芝にはデメリットもあります。

デメリット①:初期費用が高額

人工芝のデメリットは、施工時の費用が高額なことです。品質のよい人工芝は価格が高くなる傾向にあります。また、人工芝以外に、下地をならして整える作業や、防草シートの施工も必要です。それぞれの代金と工事代を考えると、天然芝の10倍程度の費用になると言われています。事前に、見積もりを取りしっかり検討すべきでしょう。

デメリット②:寿命が来ると敷き直しが必要

寿命が来ると敷き直しが必要。人工芝の寿命は長いもので10年前後持ちますが、安価な人工芝は2~3年でボロボロになる場合があります。寿命に影響するのは、人工芝の品質だけではありません。施工が悪い場合は人工芝が浮く、波打ってずれる、雑草が生えてくるなどがおこり、当初の予定より早期に敷きなおしが必要になるケースもあります。

デメリット③:冬も緑色で季節感がない

冬も緑の芝生で、周囲との違和感がある。年中緑の庭を楽しめるのが人工芝のよさでもありますが、周囲の木が落葉してしまい寒々しているのに、人工芝だけが鮮やかな緑の景観になります。庭の植栽を冬も寒々しくならないものにするなど、バランスを考えて植えると、違和感は和らげることができるでしょう。年中同じ色ですので、飽きることも考えられます。

天然芝のメリット・デメリット

天然芝のメリット

次に、天然芝のメリットを見ていきましょう。

メリット①:自然な美しさを楽しめる

天然芝の一番のメリットは、ナチュラルな美しさです。季節ごとに表情をかえ、夏は茂り冬は枯れるという自然のサイクルに沿います。季節ごとに庭の景観を楽しめるでしょう。また、手をかけるときれいな庭を維持できるため、ガーデニングの好きな方にとっては、やりがいと楽しみを味わえるのがよいところです。

メリット②:初期コストが安い

人工芝に比べて初期コストが安いのが大きなメリットです。水はけのためにも、美しさのためにも、下地の整地は欠かせませんが、芝が根付くと浮いてくることはなく施工もしやすいと言えます。後々手がかかることを許容できれば、初期コストが安いため、導入しやすい芝になります。

メリット③:夏の庭遊びが楽しめる

夏も暑くならず、むしろ温度を下げてくれる。天然芝は植物ですので、夏の炎天下でも高温になることはありません。葉から水分を蒸発させることもできるため、温度が高くなりにくいのです。夏も芝生の上で楽しむことができます。芝生が生育する春から夏にかけての芝生のフカフカした踏み心地や、寝転んだ時の草の香りは天然芝ならではです。

天然芝のデメリット

植物ゆえのメリットが多い天然芝のデメリットはどのような物でしょうか。

デメリット①:管理にコストと手間がかかる

管理にコストと手間がかかる。天然芝の一番のデメリットとされるのは、管理に手間とコストがかかることです。春から夏の間は2週間に一度くらいの芝刈り、年に3回の肥料。目土入れやエアレーションと呼ばれる土に空気を入れ芝の根を切る作業もあります。芝の間から草も生えてきます。また、水やりもしなくてはなりません。天然芝は、きれいな状態を維持するには手間がかかります。

デメリット②:冬場は枯れて茶色になる

冬場は枯れてしまう。冬場は芝が枯れて茶色くなりさみしい庭になります。冬の間芝は冬眠しますので、これといった手入れは必要ではありませんので、秋から冬にかけての管理は楽になります。

デメリット③日陰では育ちにくい

庭が日陰になる場合は、天然芝が育ちにくい傾向にあります。芝が育たず、まばらになったところに、草が生えるなど、きれいに育たずかえって見栄えが悪くなるケースがあります。

結論!人工芝・天然芝はこんな人におすすめ!

人工芝をおすすめする人

・忙しい

忙しくて天然芝の手入れができない人は、人工芝を選びましょう。初期コストが高いというものの、手入れがほぼ必要なく、きれいな状態を維持できるのはとても大きなメリットです。

・体力に自信がない

飽きっぽい人、体力に自信がない方も人工芝がおすすめです。天然芝の手入れを楽しめるのは最初の2年くらいで、以降は放置しがちになるケースも見られます。暑い夏炎天下での作業は想像以上に疲れますので、手のかからない人工芝を選びましょう。

・雑草を防止したい

雑草を防止するために芝生を検討している人は、人工芝にしましょう。人工芝を敷く際に、防草シートを敷き、しっかり施工すると雑草の生えない庭を実現できます。

天然芝をおすすめする人

・ナチュラルさにこだわりがある

自然にこだわりがある方は天然芝がよいでしょう。冬は芝が枯れた庭が季節感を感じられていい、自然に囲まれているのが好きという方は、天然芝が向いています。

・ガーデニングが好き

ガーデニングが好きで、土を触ることや水やり、芝刈りが苦にならない方は天然芝を。芝をきれいに育てるのは手間がかかりますが、かけた手間だけきれいな庭になります。管理がきちんとできれば、何年も長く楽しめる庭になります。

・夏も芝生の上で遊びたい

夏も芝生の上を楽しみたい方。お子さんを遊ばせたい、ドッグランにしたいなど芝生を見るだけではなく遊び場として使う場合には、夏の芝生上の温度を考えると、天然芝が向いています。

まとめ

人工芝と天然芝についてメリット・デメリットを解説しました。今から芝生を庭に敷こうと検討している人はぜひ、参考にしてください。2つの違いを端的にまとめると以下になります。

【人工芝】 初期費用が高額になるが、メンテナンスがほぼ不要。寿命がきたら、敷き直しが必要になる。

【天然芝】 初期費用は安いが、管理に手間がかかり、暑い夏に作業が集中する。管理がよいと長くきれいな状態を保て、ナチュラルな庭を楽しめる。

自分に合う芝生はどちらかじっくり検討して、選びましょう。