学校で人工芝の導入を検討されているところも多いのではないでしょうか。既に学校に人工芝を入れている実例もあります。人工芝を導入するにあたって大事なのが「補助金」や「助成金」です。
人工芝を入れることで、学校の景観や子供達のケガ防止など様々なメリットがあります。しかし、実際の工事費などの金額を考えると導入は難しいという意見も少なくはありません。
そこで、今回は「人工芝を導入する際に利用できる補助金や助成金はあるのか?」ということや種類や条件についてご紹介して紹介したいと思います。ぜひ、人工芝の導入をお考えの方も参考にしてください。
学校での人工芝導入に補助金はある?種類や条件をご紹介!
学校に人工芝を導入する際に、助成金を受けるためには、種類や条件を知っておくことが大切です。また、地域によって補助金の条件などが違うので、詳しくはご自身の自治体や関連団体に問い合わせをすることをおすすめします。改めて、補助金の種類や条件を紹介していきます。
スポーツ振興くじtoto助成金
人工芝導入条件・対象
- 整備面積が1,000㎡以上、または地域のスポーツ活動の拠 点として活用されている
- 導入予定の場所で年間を通じた運動・スポーツ活動を目的とする計画または、実績を十分に有していること
- 人工芝の維持・管理が円滑に行える体制が整っていること
助成対象事業
- 土や砂などの屋外グラウンドを新たに天然芝生化する事業
以下は助成対象外となります。
- 運動場の総面積のうち、芝生化しようとする面積が運動・スポーツ活動の主要 部分となっていない
- 平成21年度以前に、スポーツ振興くじ助成金の交付を受けてグラウンドの全部又 は一部を新たに芝生化したもの
助成対象者
- 都道府県
- 市町村
- 都道府県又は市町村の域内におけるスポーツの振興を目的として都道府県又は市町村 の出資又は拠出により設立された一般財団法人都道府県体育協会
- 非営利法人である指定都市体育協会
- 非営利法人である総合型地域スポーツクラブ
助成金限度額
- 天然芝生化新設事業 48,000千円
- 天然芝生化改設事業 30,000千円
- 人工芝生化新設事業 48,000千円
- 人工芝生化改設事業 30,000千円
- 天然芝維持活動事業 1,333千円
緑化助成制度(東京都)
東京都内の公立小・中学校で屋外運動場の全部または一部を芝生化する事業です。芝生化する面積が250 ㎡以上で、芝生化と併せて建物の壁面の緑化と使用する校舎屋上の芝生化を実施する場合は、その事業を含めることができます。
人工芝導入条件・対象
- 芝生化する面積が250 ㎡以上あること
- 公立小・中学校はほとんどの場合、各区市町村が設置・管理をするので、学校に直接補助ではなく補助対象は区市町村になる
- 壁面緑化・屋上緑化のみは対象にならない
人工芝導入時の負担額
- 補助対象経費の1/2の額
- 補助対象事業完了後の芝の維持管理を児童、保護者、地域住民との協働で実施する仕組みを構築する場合、補助対象経費の全額(国庫補助金又は交付金を充当する場合は、当該対象経費から当該国庫補助金又は交付金を控除した額)
- 専門的な維持管理費の1/2の額(都補助により整備した学校のみ、工事完了後から3箇年に限る)
メンテナンスなどを全て学校側(教員・PTAや生徒など)でおこなう場合は、100%の補助を受けることができます。
県民まちなみ緑化事業(兵庫県)
兵庫県では、都市環境の改善や防災性の向上等を図るため、県民緑税を活用し、住民団体等が実施する植樹や芝生化などの緑化活動に対して支援を行う活動を平成18年度から実施しています。その中に、校園庭の芝生化も含まれています。
補助内容
- 校園庭の芝生化
学校の校庭や幼稚園・保育園の園庭の芝生化に要する費用を補助します。
人工芝導入条件
- 芝生化実行委員会が実施する場合(PTAや自治会、学校などで構成された団体)
最小規模30㎡以上
公立の学校、幼稚園、保育園などまたは地域住民に年4回以上校園庭を 無料で開放している私立の学校、幼稚園、保育園など
- 私立の学校・幼稚園・保育園などが実施する場合
最小規模:人口集中地区…30㎡以上
人口集中地区外…100㎡以上
人工芝導入時の負担額
- 芝生化実行委員会が実施する場合(PTAや自治会、学校などで構成された団体)
30㎡以上100㎡未満:5,100円/㎡×芝生化面積(㎡)
100㎡以上300㎡未満:4,100円/㎡×芝生化面積(㎡)
300㎡以上:3,100円/㎡×芝生化面積(㎡)
※最大800万円
- 私立の学校・幼稚園・保育園などが実施する場合
30㎡以上100㎡未満:3,200円/㎡×芝生化面積(㎡)
100㎡以上300㎡未満:2,500円/㎡×芝生化面積(㎡)
300㎡以上:1,900円/㎡×芝生化面積(㎡)
※最大500万円
人工芝補助対象地域
- 都市計画法の市街化区域・ 用途地域
- 市街化調整区域のうち特別指定区域等
- 緑条例の「まちの区域」など
ただし、校園庭の芝生化は県下全域、都心緑化は人口集中地区内の駅周辺が対象です。
人工芝対象事業
- 一般緑化
- 校園庭の芝生化
- ひろばの芝生化
- 駐車場の芝生化
- 建築物の屋上、壁面緑化
応募期間
令和6年4月1日~11月29日
学校で補助金を受けて人工芝を導入する手順とは?
学校が人工芝の補助金・助成金を受けるためには以下の手順が必要となります。あくまでも一般的なものなので、必ず現在お住まいの地方自治体などに確認をしましょう。
- 開始前の調査
まず、学校の周辺で人工芝の設置や環境改善のための助成金が提供されているかを調べます。地域の自治体や教育委員会のウェブサイトや連絡先、または関連する助成制度なども調べましょう。
- 必要書類の準備
助成金の申請に必要な書類を収集します。一般的には、学校の情報や計画書、予算書、工事見積もりなどが必要となります。助成金制度によっては、特定の書類や申請書のフォーマットが指定されている場合もあるので、それらを確認しましょう。
- 助成金申請の手続き
助成金の手続きには、必要な書類を提出することや、申請書の記入、必要な情報の提供などが含まれます。申請の期限や方法についても注意しましょう。
- 審査
提出された申請書類は審査されます。審査の基準やプロセスは、各助成金制度によって異なりますが、一般的には計画の妥当性や必要性、予算の適正性などで評価されます。
- 助成金交付
審査に合格した場合、助成金が交付されます。助成金の金額や支払い方法は、助成金制度や申請内容によって異なります。
これらの手順が補助金の交付となります。実際に申し込む際は、必ず担当窓口などに問い合わせをおこなうようにしましょう。
まとめ
今回は、人工芝の補助金や助成金について紹介してきました。人工芝を学校で採用するとできるだけ予算を減らしたいです。上手に補助金や助成金を活用することをおすすめします。
必要な書類や、補助金・助成金の対象者に該当しているのかなど、調べておく必要もあるので事前調査は必ずおこないましょう。
また、今回ご紹介した補助金や助成金は他の地方自治体とは違うので、各地方自治体や教育委員会などに問い合わせするようにしましょう。