学校グラウンドを輝かせる!グラウンド整備の手引き!

グラウンド 整備

学校の顔でもあるグラウンド整備をしっかりおこなうことで、

・安全性が高いグラウンド

・子供たちに整備を通して礼儀や感謝などの教育ができる

・整備することで学校の印象も上がる

などの利点が増えます。

ここでは、学校のグラウンド整備の種類を身近なものから大掛かりなもの、素材の違いやグラウンドによっての選び方もなども紹介していきます。これからグラウンドの整備を考える方もぜひ参考にしてください。

学校のグラウンド整備の種類について

学校のグラウンド整備が行き渡っていると、毎日の気持ちもよくなります。また、部活などで整備をする生徒もグラウンド整備を通じ、感謝や礼儀が養われていくでしょう。ここではそんなグラウンド整備の種類について紹介します。

コートブラシ

一般的にグラウンド整備で使われる道具に、コートブラシがあります。コートブラシには幅のバリエーションが多く、幅60〜180㎝と種類が豊富ですが、よく使用されるのは、90〜120㎝幅のものです。

コートブラシは幅が大きくなるほど一度にブラシを掛ける面積が広がります。グラウンド整備を早く済ませたいのであれば、大きいものを使うと効率的ですが、大きい分使い勝手が限られたり、細かい部分ができないといったデメリットも出てきます。

グラウンドの利用頻度が高い場合、整備の頻度も上がるのでコートブラシは幅広タイプを使った方がより効率的にグラウンド整備ができるでしょう。

また、コートブラシでも素材の違いがあります。一般的によく使われているのがシダ素材(茶色)とPVCやナイロン素材(緑色)です。

シダ素材は価格が安いというメリットがありますが、毛が抜けやすく買い替え時期が早いというデメリットがあります。PVCやナイロンの場合、丈夫で長持ちしますが、価格帯はシダよりも高価になります。

毛質での耐久性もありますが、本体部分のT 型の形状なので、柄の接合部分の破損もよくあります。接合部分の強化を図るか、強化してあるものを購入すれば、長く使用することが可能です。コートブラシを掛けると、どうしてもラインが出てしまうので、コートブラシを掛けた後のライン消しブラシなどもあります。

価格帯

120㎝シダ素材:T型タイプは約9,900円

        補強タイプ約11,300円

ナイロン製:T型タイプ約10,200円

      補強タイプ約15,400円

レーキ(トンボ)

レーキは一般的にトンボと呼ばれているグラウンド整備の道具です。サイズは60・90㎝が主流です。木製のものが主流となっていますが、アルミ製やプラスチック製など種類は様々です。

木製でもラワンとヒノキがありますが、ヒノキのほうが耐久性が高いです。ラワンはヒノキの素材に比べ、レーキの接地面が削れやすいのが特徴です。

アルミ製のレーキは、価格が安く頑丈というメリットがあります。デメリットとして、雨に弱く錆びやすいので外ではなく、倉庫での保管が必須になります。

プラスチック製のレーキは、木製より耐久性が高く価格は木製と同じくらいになります。しかし、品種が少ないので選択肢が狭いというデメリットがあります。

丈夫という面で見ればアルミ製やプラスチックがいいですが、グラウンドに優しいのは木製なので、念入りに整備を行うような学校では木製が多く使われています。また、コートブラシと同じくT型の部分が補強されている方が長持ちします。少し価格帯は上がりますが、長い目でみると補強タイプの方がおすすめです。

価格帯

90㎝ラワン製レーキ:T型補強タイプ約6,000円

90㎝ヒノキ製レーキ:T型タイプ約6,150円

55㎝アルミ製レーキ:T型補強タイプ約10,900円          

車両牽引用レーキ/コートブラシ

牽引用レーキやブラシは、車で牽引するタイプで、広い面積を整備するときに使用します。用途は幅広く、掘り起こしからならしまですべてを一度におこなうこともできます。日常のグラウンド整備以外でしっかりならしたいときに便利です。

牽引用レーキやブラシは、学校のグラウンド以外でも公園や施設などの敷地内整備でも使用されることがあり、面積が広い反面手入れが難しい場所などでは車で牽引可能なのでよく利用されています。

また、グラウンド整備をまめに行うことで雑草を防ぐ効果もありますが、利用頻度が少ない場合、牽引用はグラウンド整備の回数が少なくてもしっかりメンテナンスができるメリットもあります。

牽引用レーキには金属パーツを組み合わせてメッシュのようになっています。1連から2・3連のものまでありますが、1連20キロ程度で重さを利用してグラウンド整備を行うことができます。

他にもレーキとブラシが一緒になっているものもあります。掘り起こしとならしの1つの道具で行えるので大変便利です。牽引用レーキの特徴として、時間短縮だけではなく、パーツ単体の取替だけで済むのでコストがかからないという点もあります。

牽引用レーキとブラシを専門に行う業者もあります。業者に任せる場合1ヶ月辺りの金額が100,000〜500,000円と内容によっても差があります。ご予算に合わせて検討してください。

価格帯

ランニングマット1連:約75,000円

ランニングマット2連:約140,000円

グランドならし(シダ):約113,000円

グランドならし(ナイロン):約75,000円

ヘルシークレー工法

ヘルシークレー工法は、土壌に水はけや保水性を持たせることで砂埃やぬかるみを防ぎ、暑いときには気化熱作用で熱中症予防の効果もある工法です。

土自体を改善することでメンテナンスがしやすくなることや、手間が省けるという面でも大きいですが、予算が高くなるので余裕がある場合はおすすめします。

しかし、土を入れ替えるわけではないので比較的安価になります。通常、土壌改良や土質改良といえば、表層土を掘削して新しい土を入れる工法が取られますが、団粒化資材を用いて、現況土の機能・性能を高めて再利用します。

基本的な作業に掛かる費用は団粒化資材の費用と、土を撹拌するための機材費、人件費になります。グラウンド整備などメンテナンスの根本的な改善におすすめです。

価格帯

500m²前後の場合:6,000円/㎡~

100m²前後の場合:11,000円/㎡~

学校のグラウンド整備において重要なポイント

グラウンド整備は、常に行うことで見た目の景観だけではなく、本来土が持つべき水分量などを保つことや、地面をならすことでスポーツ時のイレギュラーや怪我などを防ぐことができます。

水はけの悪いグラウンドでは、経年劣化などによって、土砂の流出や偏った箇所に土が溜まってしまうことにより、グラウンドの水はけが悪くなり、水たまりができやすくなってしまいます。レーキやブラシだけでは土をならすことができないため、大きなメンテナンスを入れざるを得ない状況になってしまいます。

そうならないために、日頃から土をならしたり凸凹を無くすことが重要なポイントです。まずは日頃のグラウンド整備をしっかりおこなうことで、使いやすいグラウンドをキープすることを心がけましょう。

まとめ

学校のグラウンド整備について紹介してきましたがいかがでしたか。

グラウンド整備は、体育や部活が終わればすることが当たり前のようになっていましたが、その意味を知る機会はあまりないでしょう。

グラウンド整備には、専用の用具が必要で、主にブラシやレーキ、牽引用レーキ・ブラシが分かれることがわかりました。どの用具にも用途の違いや予算の違いがあるので、グラウンド整備を始める前に今のグラウンドの状況に合わせた整備用具を検討してみましょう。