リモートワークの普及して自宅で過ごす時間が増えたことにともなって、今まで以上に住環境への意識の高まりが見られます。
「ベランダや庭に緑を取り入れて、くつろげる空間にしたい」
「天然芝と人工芝、どちらがいいんだろう」
こういった方のために、今回は人工芝を導入するメリットとデメリットを解説します。
人工芝導入のメリット5選!
人工芝といえば「枯れないから1年中きれいな緑が楽しめそうだ」と、まっさきに思い浮かぶでしょう。年中美しい景観を保てる点はもちろんメリットですし、ほかにも天然芝にはないメリットがあります。
ここでは人工芝の5つのメリットを説明します。
メリット①:1年中きれいな緑を楽しめる
天然芝は季節によって枯れてしまいますが、人工芝は年間を通して美しい緑を楽しめます。
コンクリートのお庭やベランダ、駐車場は無機質で冷たい印象になりやすいため、人工芝を使えば彩りだけでなく、ぬくもりもプラスできるでしょう。
人工芝は葉のカラーバリエーションが豊富で、青々とした鮮やかな緑から、茶系の色が混ざったナチュラルな風合いのもの、さらにグレーやラテ色など天然芝にはない色もあります。建物の外観やお庭の雰囲気と調和させやすい点も嬉しいポイントです。
メリット②:掃除やメンテナンスの手間が少ない
天然芝を敷いた場合、きれいな状態を維持するためには肥料やりや芝刈り、草むしり、水やりなど、こまめなメンテナンスが必要です。
人工芝はきちんと施工すれば、次に張り替えるまで掃除やメンテナンスをほとんど必要としません。
ゴミやホコリが目立つときには掃除機かホウキでさっと掃除するだけでOKです。またジュースなどベタベタする液体汚れも、水拭きや洗剤で容易に落とせます。
葉が寝てしまったらデッキブラシで起こしてあげます。ブラッシングも1ヵ月〜数ヵ月に1度程度で十分です。
忙しい毎日を送っている方にとって、管理の簡単さはとても助かるメリットでしょう。
メリット③:維持費がほぼかからない
②でお伝えしたように、きちんとした施工で敷いた人工芝はメンテナンスをほぼ必要としないため、維持費もかかりません。肥料代や水やりのための水道代、芝刈り機をレンタルするならレンタル代など、天然芝に必要なコストは不要です。
デッキブラシやモップをお持ちでない方は新たに購入費がかかりますが、張り替えまでの長い目で見れば大きな出費とは考えにくいでしょう。
手入れの時間と手間も必要ないことを考えれば、人工芝はコストパフォーマンスの高さもメリットです。
メリット④:防草・防虫効果を期待できる
庭の草むしりや雑草対策に困っている方が人工芝を導入するケースも少なくありません。
人工芝の下に敷く防草シートによって、雑草の発生を抑制できるためです。
さらに、雑草を抑制すれば蚊やゴキブリなどの害虫予防にもつながります。
天然芝も自然の植物ですから、手入れを怠ると虫がわきやすい環境になってしまいます。できれば虫が自宅へ侵入するのを防ぎたいところですよね。人工芝は虫がわく要因である、「エサ・湿気・日光」の3点をすべてブロックしてくれます。
ただし、食べものや飲みものをこぼせば虫が寄ってくる原因になるので、飲食した場合はきちんと掃除をしてあげましょう。
メリット⑤:設置する場所を選ばない
天然芝が育つには日光が必要なため、屋根のある場所や日陰に敷くには不向きです。一方、人工芝であれば日当たりを気にすることなく敷設できます。
さらに人工芝は土も必要としないので、コンクリートの上にも敷けます。ベランダやバルコニーに人工芝を設置すれば、お子さまの遊び場やくつろぎの場所として、リビングのように使えるでしょう。
このように、天然芝を敷くのが難しい場所でも、人工芝なら敷けるケースは多くあります。また狭いスペースでも敷けるため、戸建てや広いお庭でなくても気軽に芝生を楽しめます。
人工芝導入のデメリット5選!
人工芝を導入するメリットをお伝えしてきましたが、やはり良い面だけではありません。
ここからは5つのデメリットについて解説します。
デメリット①:見た目に違和感を感じる可能性がある
1年中、きれいな緑を楽しめる点をメリットとして紹介しました。しかしその裏返しとして、季節感のなさや人工的な見た目はデメリットともいえます。
お庭に敷く場合、ほかの植物は枯れたり葉を落としたりしていくなかで、人工芝は真冬でも青々としたままです。景観の不自然さを防ぐためにも、芝葉の色や、お庭に植える植物の種類を事前によく考えましょう。
また安価な人工芝はテカりやゴワつきが目立つものもあるため、慎重に選びましょう。
デメリット②:導入コストがかかる
維持のコストがかからない点も人工芝のメリットでしたが、代わりに導入コストは天然芝よりも高額です。
天然芝は施工費用も含めて1㎡あたり約2,000円〜5,000円。一方で人工芝の場合は5,000円〜10,000円程度が相場です。
天然芝は1㎡あたり500円〜1,000円程度であるのに対して、人工芝の価格は種類によって1㎡あたり2,000円〜5,000円程度と大きな差があります。この金額はあくまで目安で、作業内容などによっては10,000円以上かかるケースも。
とはいえ、きちんと敷けばその後のメンテナンスのコストを抑えられますから、費用がかかってもプロへお願いするほうが無難です。
デメリット③:張り替えにコストがかかる
天然芝と違って、人工芝には寿命があります。5〜10年が一般的ですが、品質の高さや使用環境によって2年ももたないケースや、逆に10年以上使用できるケースもあります。
張り替えには導入時と同程度のコストがかかってしまうと想定しておきましょう。
人工芝を張り替える目安は次の4つです。
- 直射日光による色褪せが目立つとき
- 葉が寝てしまい、ブラッシングしても立ち上がらないとき
- 葉が抜けて下地が見えてしまうとき
- 下地が劣化して破れてしまったとき
メンテナンスの手間や費用の面では人工芝のほうが天然芝に比べて優秀ですが、導入時、張替え時には大きくコストがかかる点はデメリットといえます。
デメリット④:バーベキューや花火をするには向いていない
「お庭に人工芝を敷いて、家族でバーベキューや花火を楽しみたい」と考える方も少なくないでしょう。しかし人工芝は樹脂製であるため、近くで火を使うと溶けてしまったり、燃えたりするリスクがあります。
人工芝の上でバーベキューや花火を楽しみたい場合は次のような対策が必要です。
- 防炎機能のついた人工芝を選ぶ
- 防炎シートを使う
- 脚の長いコンロやグリルを使う
もし火事になってしまったら、せっかくの楽しい時間が台無しになってしまいます。難燃性の芝を選ぶなど、用途に合わせて適切な製品を選びましょう。
デメリット⑤:夏場はヤケドや熱中症になる可能性がある
ヤケドなんて大げさだと思うかもしれません。人工芝は合成樹脂でつくられるため、熱がこもりやすい性質を持ちます。夏場、炎天下の日には表面温度が70℃近くまで上昇するともいわれています。うっかり素足で歩けばヤケドを負う可能性があり、危険です。
さらに人工芝の熱は周辺の温度上昇も招きます。サッカーコートやテニスコートなど人工芝を使用しているスポーツ施設では、この温度上昇が問題視され、熱中症予防の対策が進められているほどです。
打ち水や日除けで高温化を防ぐ、靴やサンダルを履くなど、簡単にできる対策もあるので頭に入れておきましょう。
人工芝を購入するならGrassias TOKYO
Grassias TOKYOでは住宅用からスポーツ用まで、多様な人工芝を取り揃えております。
また、経験を積んだ職人がお客さまのご要望をていねいにうかがい、長くご利用いただけるような施工まで一貫して実施いたします。
こちらからお気軽にご相談ください。(スポーツ用人工芝をご検討の方はこちら)。
おわりに
この記事では人工芝を導入するメリットとデメリットを天然芝と比較して解説しました。
人工芝は1年中きれいな緑を楽しみたい方、面倒なメンテナンスをできるだけ省きたい方、狭いスペースや日当たりの悪い場所に芝を敷きたい方におすすめです。
導入する際には設置する場所や予算、メンテナンスの手間など、どの条件を優先するかをよく考えましょう。理想の空間が実現できるかどうか、業者に一度相談してみるのもよさそうです。